僕にとっては今の仕事は、いわば「役得」であり、インプットの場になっている。
直近も、僕は子会社のベンチャーキャピタルの投資委員会で、経営者たちと現状の課題や支援策について話し合っていた。
そういう機会があると、経営者は何に関心を寄せていて、どうやって進化していくのかといった話が日常的になる。こういったことは教科書に載っているものでもない。
さらに代表的なスタートアップカンファレンスに参加し、起業家や投資家の考えにも触れる。
日本の代表的な経済団体にも属していて、体系的に社会や企業のトレンドと未来が向かう先を知ることができる。そして、それを構成しているメンバー、構成しているスタートアップ群がつくる未来と、現状で直面している課題も理解していく。
そのように情報のインプット源をたくさん持っていることが、今の自分につながっている。過去の歴史やディシジョンを学ぶこともやるが、「今、社会で何が起きているのか」を取得するための情報源を持つスタイルだ。
内発的動機の重要性
②ペインを乗り越える
人はいつでも変わることができる。
それは実際に僕自身も変えられたし、変わったと思っていることが大きい。変わるためには機会や環境の問題もあるが、最初は「ペインを乗り越えようとすること」がきっかけの一つになると、僕は思う。
ペインとは、強い課題感のことだ。
またも僕自身の経験だが、20代の頃に「借金を返さなければいけない」という現実に直面したこともあれば、自分が「知らない悪」にすっかり毒されていたこともそうだ。
「自分が負けている理由はインプットが足りていないからだ」とか、「現状がわかったのに課題解決にも努めない自分は駄目だ」とか、いろいろなことを考えた結果として、「自分がやらなければならない」と心に炎が燃えたのだった。
こうして自分がやるべきことだと決めて、内発的な動機ができると、人は何をしてでもやろうとする。
それに、他者から言われたことだけをこなせる人もいるが、僕からするとそれだとパフォーマンスが十分に発揮できず、その生き方はとてももったいないとも感じる。
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