『現場力を鍛える』『見える化』などのベストセラーがある遠藤功氏が、昨年11月に出版した『現場論「非凡な現場」をつくる論理と実践』(東洋経済新報社)が、発売20日で3万部を突破しました。
「日本企業の強さは現場力にある」という視点から、現場力を鍛える仕組みがわかりやすく書かれた1冊で、「私の職場でも応用できるヒントを見つけた」「現場で働くことが楽しくなった」などの声が、読者から多数届いています。
前回に続き、給食事業や介護支援事業などを手がける「ソシオークホールディングス」(以下、ソシオーク)の大隈太嘉志(おおくま・たかし)社長との対談後半を掲載します。
ソシオークの中軸会社である葉隠勇進が、小学校で提供しているグルメなクリスマス給食や、「現場の目を外に向ける」改善活動についても話をうかがいます。
公立小学校の給食がポーク・ストロガノフ!
遠藤:前回取り上げた病院や介護施設の食事に加えて、ソシオークは学校給食も手掛けています。ある小学校のクリスマス給食の写真を見たとき、驚きました。公立小学校の給食なのに、「カレーピラフのクリームシチューがけ」と「イチゴのパイ生地ミルフィーユ」ですよ。私が昔、食べていた給食とは、隔世の感があります。
大隈:「イチゴのミルフィーユ」は事前にパイ生地の試作を何回も重ねたようで、子どもたちも大喜びでした。
遠藤:学校給食があれほど豪華になっているなんて、私を含め、知らない大人も多いはずです。もはやファミレスも真っ青のレベルですね。
大隈:ほかの学校では、メインは「ポーク・ストロガノフ」、デザートは「チョコレートパフェ」や「ガトーショコラ」「クランベリーとミルクゼリーの二層仕立て」なども、クリスマスメニューとして出していたようです。
遠藤:公立小学校で、ポーク・ストロガノフの給食ですか。それが特別に高い給食費をとるような私立ではなく、普通の公立小学校ですから、驚きですね。
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