料亭並み!?すごい「病院食」を知っていますか

「自分の親に食べてもらう」を実践する現場

「ひな祭り」の日の病院食。イクラ入りのちらし寿司にサワラの木の芽焼き、そら豆のすり身揚げ。(写真提供:葉隠勇進)
『現場力を鍛える』『見える化』などのベストセラーがある遠藤功氏が、昨年11月に出版した現場論「非凡な現場」をつくる論理と実践(東洋経済新報社)が、発売20日で3万部を突破しました。
「日本企業の強さは現場力にある」という視点から、現場力を鍛える仕組みがわかりやすく書かれた1冊で、「私の職場でも応用できるヒントを見つけた」「現場で働くことが楽しくなった」などの声が、読者から多数届いています。
今回から2回にわたって、『現場論』のミニ事例で紹介したソシオークホールディングス(以下、ソシオーク)の大隈太嘉志社長との対談を掲載します。ソシオークが展開する「大切な人のために作る」給食事業、その人気の秘密に迫ります。

思わず入院したくなる!?「ひな祭り」の食事

遠藤:ソシオークは、小学校や病院、介護施設などの給食事業を主に手掛けていますね。以前、見せていただいた病院食の写真が、まるで料亭の食事のようで、「病院食=おいしくない」というイメージが完全に覆されました。

大隈:ありがとうございます。小学校や病院などに提供している給食事業は、ソシオークの中軸会社「葉隠勇進」が運営しています。毎日は無理でも、ひな祭りなどイベントの日は、患者さんの心が華やぐ食事を工夫しています。

遠藤:私が見た写真は「ひな祭り」の日の献立で、メインはイクラ入りのちらし寿司と、サワラの木の芽焼き。特別料金をもらわない普通の病院食なのに、彩りも鮮やかで豪華ですし、とてもおいしそうですね。私が入院するときには「ソシオークの食事が食べられる病院」と決めています(笑)。

大隈:給食事業の理念は、「大切な人のために作る愛情いっぱいの料理とサービス」です。現場のスタッフは「自分の親に食べてもらうつもりで調理する」という気持ちを大切にしています。

遠藤:病院や介護施設の食事は1日3食、1年365日休みなしで、大量に、かつ多様な献立を調理する必要があります。特別料金がいただけるわけでもない。にもかかわらず、そこまで手をかけるところに、日本のおもてなし精神と現場力が表れていますね。

次ページ創業の原点は「母が息子のために作るお弁当」
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 世相をリアルに映し出す 流転タクシー
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 財新
トレンドライブラリーAD
人気の動画
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT