20代社員に権限と責任が与えられる効果
「20代の社員が元気な会社はどこですか?」
「どうすれば、若手が活躍できる職場をつくれますか?」
『現場論』を読んだビジネスパーソンから、そんな質問を受けることが増えました。
そう聞かれて私が最初に思い浮かぶのは、「ガリガリ君」アイスで有名な赤城乳業です。1961年創業のアイス専業メーカーです。
同社の特長は、20代の若手に大きな権限と責任を与えること。2年前に発売されたコーンポタージュ味の「ガリガリ君」も、当時20代の若手2人組が企画したものです。
「コーンポタージュ味のアイスなんて」と最初は営業から反対意見も出たようですが、「普通のことをやっていたらウチの会社でなくなる」と社長がGOサインを出し、結果として、予想以上の大ヒット商品になりました。
私から見ると、赤城乳業をはじめ業績好調な企業の共通点は、現場に「明るく、楽しく、前向き」な空気があること。そういう職場にすることを「明るく(A)、楽しく(T)、前向き(M)」の頭文字をとって、「ATM戦略」と私は呼んでいます。
今回は、赤城乳業の「ATM戦略」を通して、現場を「明るく、楽しく、前向き」にするコツを探ってみたいと思います。
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