コストコ、「年会費4000円」は超破格だった 本場の米国では年会費55~110ドル

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最近ではオーガニック食材にも力を入れており、思わぬ掘り出し物が見つかることも(写真:AP/アフロ)

筆者は米国で暮らし始めて3年になるが、カリフォルニアでの生活を立ち上げる際にたどり着いたのは、何にもない、ガランとした真っ白な部屋だった。日本で使っていた家具や電化製品は、運ぶと高くなるので全部処分してしまった。しかも船便のため、服や食器類が届くのも1カ月以上先のこと。

とりあえずの家具を揃える場所としてのイケアと、当面の日用品を揃える場所としてのコストコ(Costco、米国ではコスコと発音するが日本に合わせてコストコと表記)は最初の重要なステップだった。筆者の住むバークレーにはいずれの店舗もないが、南隣の町エメリービルにイケアが、北隣の街リッチモンドにはコストコがそれぞれ店を構えており、これらの店舗を利用することにした。

日本も米国も仕組みは同じ

日本に住んでいた時から、東京近郊のイケアとコストコを利用したことがあった。米国や世界中の店舗のスタイルをそのまま水平展開していることから、店の場所が日本だろうが米国だろうが、まったく差異なく利用できるのが面白い。日本で一度体験していれば、世界中共通なので安心していい。

イケアなら、2階に上がり家具のショールームをショートカットしながら流し見をして、1階に降りてから本気で買い物を始める。またコストコでは入店時にメンバーカードを見せ、家の冷蔵庫や押し入れの空き容量を考えながら、不要なモノをカートに入れないよう回り、会計が終わってから出口でレシートを見せる。

グローバル企業が提供するサービスに慣れた市民の習性とでも言うべきだろうか。しかしこの体験は、海外移住に付きものの大きなストレスを、かなり軽減してくれたのを今でも覚えている。

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