コストコ、「年会費4000円」は超破格だった 本場の米国では年会費55~110ドル
コストコで買い物をするには、クルマが必須だ。裏を返せば、クルマがない人にとっては、コストコの店舗を利用するチャンスが損なわれていることを意味する。
そこで、コストコはグーグルと組んで「Google Shopping Express」と呼ばれる地域サービスを展開している。筆者が住んでいるバークレーは対象外だが、サンフランシスコでは、市内にあるコストコを含む小売店から、デリバリーを頼むことができる。
サンフランシスコのコストコの駐車場には、Shopping Expressの荷さばき所のような施設が用意されているのが見えた。これまでとは違う新しいサービスの展開によって、コストコの利用方法にも変化が生まれることになりそうだ。
AMEXとコストコの契約終了のインパクト
最後にコストコでの決済について触れておこう。前述のエグゼクティブメンバーシップカードを、筆者はアメリカンエクスプレス(AMEX)の「TrueEarnings Card」に変えている。コストコでカード払いができるようになるほか、普通のAMEXカードとしても利用できるためだ。
なお、このカードはアップルのApple Payへの登録も可能だった。このクレジットカードに登録すると、ガソリンが3%、コストコを含むレストランや買い物に2%のキャッシュバックがある。これももちろんメリットと言えるが、それ以上に複数のブランドのカードを持っておくことが目的だった。
筆者は普段、JALと提携する米国向けのマスターカードを利用しているが、いくら気をつけていても、たびたび不正利用でカードが止まる。大丈夫だと思っていたオンラインショッピングから流出したり、ちょっと怪しい駐車場でカード払いをしようとした際、手渡ししたスキにスキミングされたり、ということがある。
3年の米国生活でだいぶ鼻が利き、防げるようになってきたが、それでも不完全だ。そしてカードが止まると、すべて現金かデビットカード支払わなければならず、極めて不便になる。そこで、もしも1枚が止まったらという保険として、コストコブランドのカードを作った。米国内でもAMEXカードが利用できない店舗があるためだ。
しかしこのカードも2016年以降、コストコでは利用ができなくなるとみられる。コストコは、2016年でAMEXとの提携を解消することになったからだ。手数料軽減などの条件面で折り合わなかったと報じられているが、AMEXの決済金額全体の8%を占めるコストコを失う影響は小さくない。この方針が発表されると、AMEXの株価は7%下落した。
ちなみに、コストコはCapital One、マスターカードとの提携交渉を進めているとも言われており、現在のコストコ・AMEXのカードを持っている人は、切り替えなどの措置が必要になりそうだ。
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