モバイル大赤字・楽天が「東大就職人気1位」のなぜ 「GAFAを蹴って入社」の学生すらいる納得の理由
楽天は東大学部生就活ランキングで3年連続1位
東大新聞のランキングによると、東大学部生の就職者数では楽天グループが1位の17人。16人の三菱UFJ銀行とコンサルティング会社のアクセンチュアを抑え3年連続で首位に立った。官庁を含めたランキングでは1位が外務省(19人)、2位が総務省(18人)。17人の楽天は3位につけている。
4位以下には三菱UFJ銀行(16人)、アクセンチュア(16人)、財務省(14人)といった「定番」が続く。財務省の不人気はここ数年、話題になっているが「財務省より楽天」という東大生の判断は面白い。
院修了も29人が楽天に入社しており、アクセンチュア(41人)、日本IBM(30人)に次ぐ3位。ソニー(23人)、NTTデータ(22人)、日立製作所(21人)といった日本を代表する「IT・ものづくり企業」を上回っている。
ちなみに学部卒では上位20社に製造業は1社も入っていない。『起業の天才!』の中には、情報誌による「マッチング」という新しいビジネスモデルを編み出した江副に対し、当時経団連会長で新日鉄(現日本製鉄)出身の稲山嘉寛が「額に汗してモノを作らないあなたたちのような虚業に人材が流れるのは危うい」と語る場面がある。
稲山の言説に従えば、世界の株式時価増額ランキングでトップ10を独占する「GAFA+M」は、そのほとんどが「虚業」である。
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