このグロースマインドセットの考え方を活かして、リスキリングを成功に導く大前提となる「7つのリスキリング・マインドセット」をご紹介します。
リスキリングを成功に導く7つのコツ
① 「まずやってみる」を心がけよう
とにかくこの初動「まずやってみる」が何より大切です。
日本のビジネスにおいては、慎重で失敗しないことを良しとし、様子をうかがってから動く、といった姿勢が多く見受けられます。しかし、それよりもその行動が正解なのかどうかとか、成功するか失敗するかなどと考える前にまずやってみる、試してみる、その結果自分に湧き上がってくる気持ちを正直に受け止めるといった習慣が大切です。
過去事例や他社事例を調べて、知っているつもり、わかったふりの状態で物事を判断するのと、実際にやってみて感じ取った気持ちを優先するのでは、理解度や納得度が異なります。
② コンフォートゾーンから飛び出す
解雇に対する過度の恐怖心などから、やみくもにはやりのことを学ぶのは問題がありますが、個人が健全な危機感を持ちながらリスキリングに取り組むことは良いことだと考えています。
少子高齢化の中で放っておけば縮小均衡していく日本のビジネス界では、現時点で安全なコンフォートゾーンに留まっていることによって、外部環境の変化に適応しづらくなり、気づいたら手遅れの状態になりかねません。
コンフォートゾーンから出たら、「居心地の悪い状態に慣れる」ことができるかどうかがリスキリングの成否を分けます。自分にとっては未知の領域で挑戦し続けることは、最初は居心地が悪いかもしれませんが、慣れてしまえば、その状態を続けられるようになります。筋トレと一緒で、最初は筋肉痛がありますが、慣れてしまえば、自分に起こる変化が楽しくなってきます。
③ 6割理解のままで突き進もう
知らない分野で初めてリスキリングに取り組むのは、だだっ広い場所にポツンと立って、どこに何があるのか、道はどこにあるのか、手探りで進んでいくような作業となります。初めての分野では「知らない」ことが当たり前なのです。とにかく動いてみて、全体像がつかめたら、しめたものです。
細かいことは後回しで良いのです。何度も同じ道を通るうちに、細かいことはだんだんわかるようになってきます。デジタルの世界は外部環境の変化が激しいので、昨日の正解が今日の不正解になることもあります。6割の理解レベルで良いので、どんどん当たりをつけて動いていきましょう。
④ 何度でも同じプロセスを繰り返そう
短期間の努力で正解・不正解を明らかにする中間・期末テストとは異なり、リスキリングで成果が出るまでには時間がかかります。知らない分野の専門用語がたくさん出てくることもありますので、しっかり理解できるまでは、忘れてしまうことがあって当然です。また以前の大学受験のように一時的な記憶力が勝負の世界ではありません。
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