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「奨学金870万円」35歳女性の綱渡りな海外進学 「父の通帳は残高ゼロ」貧乏な家の娘が夢見た結果

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それでも、アメリカの教育ローンと比べて、日本の奨学金制度はまだ良心的だと思います。というのも、アメリカの場合は借りたところで、自己破産の未来しか見えませんから……。だから、日本の貸与型の奨学金制度も悪くないと思うので、もっとイメージがよくなるといいですね。その一方で、少子化が叫ばれている今だからこそ、特待生のための学費免除や給付型奨学金の選択肢がもっと増えなければ、日本の国力というのはますます海外に置いていかれてしまう気もします」

アメリカの給付型奨学金や、欧州の大学の学費の安さなど、海外には羨ましい教育制度がたくさんある。それでも、日本には少なくとも奨学金制度があることで、這い上がれるチャンスは誰にだってあると川嶋さんは考える。

親ガチャに外れた…と嘆いても何も始まらない

「最近は『親ガチャ』という言葉がはやっているように、自分が置かれた環境に不満を抱える人が多いですよね。でも、わたしは環境にばかり責任を押し付ける論調が、あまり好きではないんです。

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もちろん、政府の制度が不十分であったり、個人ではどうにも解決できないような問題もあると思いますが、わたしだって『売れない写真家の子ども』という点では、親ガチャに外れたと言えなくもない。それでも、母の応援もあり、これまでの人生でさまざまな選択を自分ですることができました。

だからこそ、『主体性』をポジティブに捉えられる若者が増えたらいいと思います。主体性を『自己責任』として捉えるのではなくて、『自分の人生は自分で切り開いていくんだ!』というポジティブな思いで考えてくれることで、日本も明るくなるのではないかなと思います」

本連載は、奨学金を負の側面だけでなく、「自己投資」という正の側面からも見られるようにとの思いで続けている。もちろん、「いくら借りるのが自分にとって適正か」はその人の能力次第だ。川嶋さんほどうまくいくケースばかりではないのも、事実であろう。

しかし、それを踏まえても、自身の人生をたくましく切り開いた彼女の例は、下の世代にとって学びになるはずだ。

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