マッチングアプリで「急激にモテる女性」の勘違い 「婚活するほど結婚できなくなる」不条理な理由

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婚活支援サービスがこの2つの機能を軸にサービスを展開しているのは、①婚姻数の低下=出会いの機会の低下であり、まずは出会いの機会を増やすべきであること、②配偶者に求める条件や価値観・趣味趣向が一致したほうが、交際から結婚にスムーズに到達するはずであること、という認識前提に基づいていると考えられます。この認識前提そのものは、「婚活」という言葉を生み出した山田昌弘先生の「未婚化・晩婚化」に至った原因と婚活というソリューションに忠実なものです。

とはいえ、問題となるのは、そのサービスが提供された時に男女がどのように考え、行動してしまうのかということです。

手当たり次第にマッチングを申し込む男性たち

まず、マッチングアプリを利用しはじめた男性側の視点に立ってみましょう。アプリを利用し始めた当初は、自分が理想とする女性の条件にあわせて検索機能を利用し、マッチングの申し込みをしていくでしょう。しかし、時間の差はあれども、「じっくり選ぶ」ことそのものが無意味であることに、いずれ男性は気づいてしまうと思います。

女性がマッチングの申し込みを受ける/受けないという判断は、その女性の判断に依存しています。アプリ上でどんなに検索機能を駆使し、女性のプロフィールを読み込んだとしても、スマホの画面に映る女性の「本当に求める理想の男性像」を読み取ることなんて、絶対にできません。

だとすれば男性側は、とりあえずざっくりとした自分が求める条件(例えば自分の年齢の前後5歳まで)を決めたうえで、自分の行動圏内に居住する女性すべてに機械的にマッチングの申し込みを仕掛けていく、ショットガン・アプローチが最も合理的な選択になってしまいます。

何もしなくても、女性から大量のマッチング申し込みが届くくらい、見た目も経済条件も優れている人は別の戦略があると思いますが、大多数の男性にとって、とりあえず機械的にマッチングを申し込み、マッチングが成立した女性とメッセージのやり取りを繰り返し、仲良くなっていくのが、唯一といっても過言ではない最善手になってしまうわけです。

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