マッチングアプリで「急激にモテる女性」の勘違い 「婚活するほど結婚できなくなる」不条理な理由
2023年時点の、学術・婚活支援サービスの現場双方に一致しているのは、「女性の選り好み」にその原因があり、「自分の身の丈に合った配偶者選び」をすべきというものです。婚活女性は耳にタコができるほど、さまざまな人々から「現実を見て、選り好みするのはやめなさい」とお説教を繰り返されていると思います。
とはいえ、この「女性による選り好み説」に基づいた「お説教」には、1つ大きな問題点があります。婚活女性も含めて、なぜ「選り好みが生じてしまうのか?」「選り好みをやめられない」のかについて学術・現場双方で指摘しないまま、「あなたの考え方が悪い!」と一方的に責めていることです。
もし、婚活市場という状況が、「選り好み」することが女性にとって極めて合理的な判断を導いているとしたら、どうなるでしょうか? 「お説教」はたちまち、「余計なお世話」に化けて、婚活女性にとって迷惑でしかなくなります。
なぜ女性は「選り好み」をするのか
それでは、なぜ女性の「選り好み」が合理的な選択になってしまうのか、その前提条件となっている婚活市場の仕組みと、その仕組みを有効活用する婚活男性の特徴的な行動に注目していきたいと思います。
マッチングアプリ、婚活パーティー、結婚相談所という現在主流となっている婚活支援サービスは、共通した機能を有しています。具体的には、①地縁・血縁・職場縁に関係のないコンテクストフリーの出会いの場を提供すること、②学歴・年収・職業・年齢・趣味といった属性で異性を条件検索できるという2つの機能になります。
それぞれ機能をどのようにサービスとして実装していくのかに違いはありますが、基本的に現在の婚活支援サービスのほとんどが、この2つの機能を軸にサービスを展開しています。
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