とにかく居心地が良く、長居できる雰囲気で、都心店のさらに上の「金持ち向け店」を設定して、通常店の倍ぐらいの価格で販売してもいいんじゃないか……というのは冗談として、都心店舗で提供される「朝マック」は、価格を多少(いや、そこそこ?)引き上げつつも、依然としてコスパは良好で、相対的なお得感は保たれていると感じました。
実際、メニュー表の値段を見ていくと、商品によってばらつきがあるものの、都心店は通常店舗より10%程度価格を高めに設定しているようです。しかし、もともとの価格設定が安いため、まだまだお得な印象を持ちました。
つまりは、今の「マクドナルド」が高くなったというよりは、今までの「マクドナルド」が安すぎた、ということなのかもしれません(なお、あくまで筆者は、です。異論は認めます)。
3000店舗ある巨大チェーン、同一価格もそろそろ難しい?
1985年に「マクドナルド」が開始した、「朝マック」と銘打った朝限定メニューは、日本のモーニング文化に一石を投じました。
日本各地に約3000店舗ある「マクドナルド」、郊外にある店舗でも、同じメニューで同じ味を提供していくために、価格差をつけることが不可欠ならば、それはいたしかたないのかもしれません。ガストやバーミヤン、ジョナサンなどを持つ外食大手・すかいらーくグループも2022年10月から、都心型価格を導入していますよね。
もっとも、それでもお財布と相談することを常に要求されるのが庶民というもの。本連載では「バーガーキング」や「モスバーガー」のモーニングを紹介していますが、味の好みを考えなければ、お得さではバーガーキングに軍配が上がる可能性が高いでしょうし、「どうせ500〜600円支払うのなら、マクドナルドではなくモスにしよう」と考える人もいそうです。
マクドナルドの都心型価格は、長い目で見た時に吉と出るのか凶と出るのか。外食チェーンをこよなく愛する者として、行方を見守っていきたいですね。
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