「1本2000万円」サイの角を切る密猟者の残酷手口 邦人サファリガイドが取り組む保護活動の最前線
私の思い入れの深い動物、サイをご紹介します。南アフリカにはクロサイとシロサイの2種類のサイが生息しています。ところで、みなさんはクロサイとシロサイの違いをご存じでしょうか?
白くないのになぜ「シロサイ」なのか
「名前の通り、色が違うんでしょ?」と思ったかもしれませんが、実は皮膚の色はまったく一緒、茶色がかった灰色をしています。体の大きさで比べると、シロサイはクロサイよりもひとまわり大きな体をしています。ぱっと見ると、頭の真ん中に生えた立派な角、ごつごつした皮膚など、とても似ているように思いますが、その生態には様々な違いがあります。
最大の違いは、食べ物です。シロサイは草を主に食べますが、クロサイの主食は葉っぱや枝です。そのため、それぞれ主食となるご飯が食べやすいように、口の形も異なって進化しました。シロサイは地面に生えている草を効率的に食べられるように、頭が縦長で口の位置が低く、横長の大きな形をしています。一方で、クロサイは上手に木から葉っぱや枝をもぎ取れるように、おちょぼ口になっています。


















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