副業で300万円のジム買った会社員の成功の極意 個人が会社を買収して資本家になれる時代が来た

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6店舗あるうちの5店舗は各店舗のトレーナーなどが買い取ることで話がまとまったのですが、群馬県前橋市にある1店舗だけ後継者が決まらない。そこで事業譲渡を考えているとのことでした。

ジムは市の中心地にあり、国道沿いの交差点の角地という好立地。そのわりに家賃は8万円ほどと安く、すでに5年以上の運営実績がありました。会員も40名ほどいて、営業利益もしっかりと出ている。

当時、私は東京に住んでいましたが、本業の関係で移住する予定だった群馬県にあるというのも気に入りました。売却希望金額は300万円。まさに本のタイトル通りだと思い、気持ちが躍りました。すぐに秘密保持契約を結んで実名交渉をはじめ、2日ほどやりとりをして面談のアポを取りました。

なぜこんなに安いのか?

オーナーの方に聞いたところ、最初にアプローチしてきたのが私で、その後すぐに4〜5人続いたそうです。オーナーはそのうち私を含めて3人と会ったそうですが、「最初にメッセージをくれた人にはグッと思い入れができるよね」と言ってくれました。躊躇せず、すぐにアプローチしたのは正解だったと思いました。

面談前に先方から送られてきたP/Lは、前月の単月分のものでしたが、業績は上々でした。単月で25万円ほどの利益が出ていました。そのまま年間に直せば、ちょうど300万円ですから、現在のまま運営するだけで買収金額はわずか1年で回収できることになります。

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』には「純資産+営業利益の3〜5年分」が買収金額の一つの基準だと書かれていたため、ちょっと安すぎるのではと思いました。話ができすぎている。

また、販管費は家賃とトレーナー1人分の人件費しか書かれていない。「いいな」と思うのと同時に、「怪しいな」という思いも浮かんだ私は、オーナーに1年分のP/Lを見せてほしいとお願いしました。

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