福井にも住むようになってから、東京が中心にあるという発想はなくなり、いろんな中心地がそこら中にあるのだと考えるようになりました。
かつては、東京で何か起きれば、それが雑誌などを経由して地方に伝わるという流れがありましたが、今は完全にインターネットです。東京も地方も同時多発で、地方の人も東京に憧れなくなりました。
『MAKE NO SMALL PLANS 人生を変える新しいチャンスの見つけ方』では、エリオット・ビズノーたちが、ニューヨークやサンフランシスコなどの都会に憧れるのではなく、ユタ州のスキー場を拠点にしますが、これも同じ流れのように感じますね。
コミュニティー志向には関係性が重要
コミュニティー志向で大事なのは、人との関係性です。
就職してもブラック企業だったり、弾き出されてしまったりしたら、自力で生き抜くために自己啓発本を手に取る。そして、オンラインサロンなどに足を運ぶ。
ところがそこには、お金儲けをしたいギラギラした人が集まり、欲望が渦巻いていて、他人が自分の得になるのかどうかしか考えていません。
そうではなく、いい人だから会う、考え方に共感できるから会うといった内在的な価値に目を向けることが重要です。そのような関係性には、年齢も肩書きも関係ありませんし、利用される心配もありません。
価値ある人と出会えると、「一緒に何かやろう」ということになる。コミュニティーとはそういうものだと思うのです。
本書では、イベントのためにどう人を集めるかというシーンで、「最も重要なのは、心優しく他人を思いやれる人たちに集まってもらうということだ」という言葉が出てきます。これはいい言葉だなと思いました。
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