コミュニティー志向へのマインドチェンジ
『MAKE NO SMALL PLANS 人生を変える新しいチャンスの見つけ方』に描かれている2008年から2013年頃は、アメリカではリーマンショック、日本では東日本大震災を挟むマインドチェンジの時代だったと思います。
アメリカは、リーマンショック直後は大変でしたが、クラフトビールなど新しい都市文化、若者文化の台頭がありました。
2015年ぐらいになると、大きな家でなく小さな家に住むというタイニーハウス・ムーブメントも起きました。日本でも、ミニマリストの小屋ブームがありましたね。
美食をしたり、高級車に乗ったりするよりも、小さい家に住んで、仲間たちとビールを飲んでいるのが楽しい。つまり、成長よりもコミュニティーを重視する感覚が登場したのです。
本書は、こういった時代の空気感の変化を非常によく表現しています。イベント開催の仕事を描いたものですが、こんなチープなイベントをやって一体どうなるんだろうと思っていたら、だんだんコミュニティー志向へとシフトしていく。そして、まさかの展開が起きるところが面白いですね。
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