有田哲平さん母、84歳で世界大会出場の「原動力」 巡ってくる"ツキ"を見逃さなければ、人生は楽しくなる

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若い頃はしんどかったけれど、あの時水泳を頑張って本当に良かったと思います。水泳のおかげで今こんなに楽しいし、長生きできているんだから。

地道に努力していれば、ツキは誰にでも巡ってくる 

今年の夏は、8月の世界マスターズだけでなく東京の花火大会に行く予定もあります。あとはバリ島に友達と旅行に行く予定も。

どちらも今からすっごく楽しみ。水泳だけじゃなくて、楽しいと思えることは何でもやりたいですね。

私が80代になっても好きなことを楽しめているのは、「ツイてる」だけだと思います。

水泳の世界に帰ってこられたのも、いいタイミングで声を掛けてもらったからだし、指導者の仕事が楽しくなったのも、教えた子どもが上達してくれたから。 

還暦を過ぎてから選手としてまた水泳を楽しめるようになったのも、いいタイミングで世界マスターズのことを教えてもらえたから。

私はいいタイミングで巡ってきたチャンスを見逃さずに、与えられた環境で頑張っただけ。

このラッキーの連鎖は、若い頃に苦しい中でも水泳を頑張った頃からスタートしているのかもしれませんね。

あの時に頑張ったから、今苦労しなくても世界中いろんなところで水泳を楽しめる体があるし、指導員として結果を残せたのも下地があってこそ。

昔はあんなに嫌だったけれど、水から離れられない人生ってすてきだなと思いますね。本当に水泳をやっていてよかった。

今の若い人たちも、目の前の仕事が嫌だな、楽しくないな、今の生活を変えたいなと思うことがあるかもしれません。

でも、目の前のことを地道に頑張っていたら、何かしらチャンスが巡ってくるときがあると思うんですよ。

それを逃さずに取りあえずやってみると、今の自分を変えるきっかけになるんじゃないですかね。

私がまた水泳の世界に戻ってこないかと声を掛けてもらえたのも、若い頃にがむしゃらに頑張っていたおかげだと思います。

指導員に誘われた時、もう水泳は嫌だと思いながらもプールに足を運んだ自分を褒めてあげたいですね。

あの時プールに行かなかったら、今水泳を楽しめている自分はいなかったでしょうから。

地道にコツコツ努力していれば、こういうツキは誰にでも巡ってくるんじゃないですかね。それを見逃さなければ、きっと人生は楽しくなると思いますよ。

取材・文/光谷麻里(編集部)

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『Woman type』編集部

「Woman type」は、キャリアデザインセンターが運営する情報サイト。「キャリア」と「食」をテーマに、働く女性の“これから”をもっと楽しくするための毎日のちょっとしたチャレンジをプロデュースしている。

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