帝国ホテル「1万円台のバイキング」の豪華な中身 リニューアルオープンし、メニューも増える
「これまでもお客様にご満足いただいていましたが、中国料理と日本料理を加えて、種類数も増やしました。これだけ質の高い和洋中の料理を体験できるバイキングは、ほかにはないのではないでしょうか。
また、朝食では数が不足しないようにパンをご用意するので、余ってしまうことがあります。これをうまく活用して、クロワッサンはプディングにし、デニッシュ生地はケーキにしました。お客様に喜んでいただきながらも、社会的課題にも取り組み、環境に優しくできるようにも努めています」
2つ目は、バイキングカウンターの配置だ。通常のバイキングはエントランスから順番に冷菜、温菜、デザートと並んでいることが多い。そのほうが食べる順番に即しているからである。
店内奥に新しいバイキングカウンターが設置され、そこが冷菜エリアとなったため、エントランスから入ると、温菜、デザート、冷菜という並びになった。
杉本氏は「座る席によって、どのバイキングカウンターが近いかは変わるので、影響ないと考えています。ゲスト単位で考えてみれば、もともと正解はないことです。それに近年のバイキングでは、入口に最も引きの強いメニューを配置するケースも多いので、問題ないでしょう」と語る。
サービスの難易度も高まる
3点目は、2014年に導入したバイキングコンシェルジュに関して。
バイキングコンシェルジュは、バイキングでどれをどのように食べたらよいか、どの料理にどのお酒がマリアージュするかなど、瞬時に最適解を返さなければならない。ただでさえ、大変な責務を担っているが、全体的なメニュー数が増え、中国料理と紹興酒、日本料理と日本酒や焼酎も加わったので、サービスの難易度がより高くなった。
「インペリアルバイキング サール」の支配人を務める松本貴史氏は次のようにいう。
「新しい料理が増えたことによって、食べ方も新しくなりました。その日の状況によっても変わりますので、どのようにすればお客様により楽しんでいただけるのか、マニュアルや資格要件をアップデートしていきます」
帝国ホテルを知らない日本人は、あまりいないだろう。その一方で、バイキングの発祥が帝国ホテルであると知っている人は多くないのではないだろうか。バイキング誕生から65年を経て、さらなる進化を遂げた「インペリアルバイキング サール」。読者自身の目と舌で、その歴史と進化を確かめてもらいたい。
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