帝国ホテル「1万円台のバイキング」の豪華な中身 リニューアルオープンし、メニューも増える

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シェフの紀野安彦氏が「メニューは約2カ月ごとに新しくなりますが、旬が短いものは1カ月単位で入れ替えます」と語るように、いつ訪れても新しいものが楽しめるのはうれしい。

ペストリーシェフの秋城俊徳氏が生み出すデザートにも注目だ。「デニッシュシャンティ」は、優しいデニッシュ生地にソフトなクリームが包まれている。「クロワッサンプディング」は、クロワッサンを用いた上質なプリン。濃厚だがコクがあり、食べ応えのある一品だ。

このほか、マンゴー果肉が存分に用いられた「マンゴープリン」、包容力のある甘味がある「タピオカココナッツミルク」、どこまでも爽やかな「ジャスミン茶風味のゼリー」、上品な香りがする「杏仁豆腐」と、中華デザートも豊富な内容となっている。

帝国ホテル
中華デザート(写真:筆者撮影)

今回のリニューアルにより、料理やデザートなど、さまざまな中国料理を味わえるようになった。この点について、畑氏は次のように述べる。

「大阪で人気のメニューを東京でも味わっていただきたいと思い、北京ダックや点心、杏仁豆腐やマンゴープリンなどを選定しました。東京で提供させていただくにあたり、半年前からレシピを整えて人材を育成し、東京でも大阪と同じクオリティーを提供できるようにしています。

北京ダックは、ご自由に食べていただきたいので、われわれもお手伝いいたしますが、お客様ご自身でも巻いていただけるようにしました。点心はワゴンで巡回して熱々をご提供し、中国料理のデザートはよい状態を保てるようにグラス仕立てにしています」

また、デザートを担う秋城氏は「中華デザートは初めてでしたが、チームみんなで学びました。誰か1人ができるようにするということではなく、チーム全員が同じクオリティーでつくれるようにしました」と語る。

1万円超えのバイキングは、消費者に受け入れられる?

リニューアルでより充実した中身となった「インペリアルバイキング サール」のバイキング。何か課題はあるのだろうか。気になるところがあるとすれば、次の3点である。

まずは価格に関して。コースではなくバイキングで、軽く1万円を超える価格は消費者に受け入れられるのだろうか。杉本氏は次のように話す。

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