痛みや不調を解消する「こわばり筋ほぐし」の効用 原因を踏まえ最適なほぐし方で体を回復モードに

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「治らない」「悪くなる一方」と思い続けて数十年、というような方の体を一瞬で治すのは簡単ではありません。その場では治ったように感じてくださったとしても、体の使い方が変わらなければ100%再発します。そうしてたどり着いた答えが「体は必ず変わる」と、その場で実感いただくことでした。

肩がこるという方で、首の肩甲挙筋がこわばっていることがわかったら、まず「原因は首の肩甲挙筋という筋肉が“こわばり筋”になったからです」とお伝えし、首を左右に回していただきます。

そのときの首をひねる角度を覚えてもらい「首横のばし」を一緒に実践。そうすると肩のこりが緩和されるのは当然ですが、より左右に首が回るようになり首をひねる角度まで変わります。

体を回復モードに変えることで不調が勝手に遠ざかる

この「症状が緩和した」+「できないことができた」には、すごい効果がありました。患者さんの表情が一変してやわらかくなったのを何度も目のあたりにしましたし、多くの方は真剣に体と向き合うようになります。

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そして「これを続けたら必ず体は変わりますよ」と申し上げたときの患者さんの笑顔を見るのが楽しみで、私は20年以上治療家を続けているのかもしれません。

こうして症状をつくった原因を消すと体は回復モードに一変し、痛みや不調が勝手に遠ざかるようになるのです。

8月26日配信の「つねに体が痛い人が知らない『こわばり筋』の恐怖」でも触れたように、肩の真ん中を押さえたまま首を左右に倒す、イスに腰掛け脚を左右に開いて上体を前に倒す、首の後ろ側をのばすといった「こわばり筋ほぐし」をすると、痛みや不調の原因をつくったこわばり筋がその場でほぐれます。

しかも、続けるうちに、こわばり動作が自然に出にくくなるといった体質の変化も起こることが数万人の患者さんをケアするなか確認できているので、ぜひお試しください。

今村 匡子 あさひ整骨院日本橋浜町院院長

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いまむら きょうこ / Kyoko Imamura

柔道整復師、鍼灸師。大阪府生まれ。陸上競技(中距離走)でのケガに苦しんだ中学生のころに体のメンテナンスに関心を持ち、さまざまなボディケアを学ぶように。21歳より整骨院でのキャリアをスタートし、高齢者の術後リハビリに勤しむなか痛みやこりを生じにくくする体の使い方を模索。 28歳からはビジネスパーソンの姿勢改善や不調緩和を施術のメイン とし、痛みやこりが消えるだけでなく、なぜかやせると評判に。モデルやアスリートの顧客が増える。32歳からは女性の体形改善や産後ケアに特化した現職に。自身の妊娠・出産経験を活かし、年間産後ケア人数は6000人を超える。

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