夏のゴルフで「薄毛」に気づく人も、AGA治療の現実 年齢や状況によっては治療が困難なケースも

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一方、同じミノキシジル配合の内服薬もありますが、こちらは国内で承認されていません。多毛、血圧低下などの副作用が認められており、国内では臨床試験が実施されていないこともあり、先述した日本皮膚科学会のガイドラインでは推奨度D(行うべきではない)となっています。

当院ではフィナステリドやデュタステリドの内服で効果が不十分な患者さんに、上記の副作用やガイドラインでは推奨されていないこと、重篤な副作用が生じても医薬品副作用被害救済制度の対象外になることなどを説明したうえで、患者さんが納得された場合にのみ、海外医薬品としてミノキシジル配合の内服薬を処方しています。

ネットでは偽造品も出回っている

アメリカの食品医薬品庁(FDA)では、インターネットや個人輸入により入手すべきでない医薬品について、アメリカ国内の消費者向けに注意喚起を行っていますが、その中にフィナステリドも含まれていることが、厚生労働省のホームページにも記載されています。

また国内でもほかの薬剤ではインターネットや個人輸入により入手した医薬品の中に偽造のものがあったとの報告があります。

医薬品が適正に使用されたにもかかわらず、重篤な副作用が起きてしまった場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象となります。しかし、インターネットや個人輸入で購入した医薬品の場合は対象外になることからも、私はフィナステリドやデュタステリドなどの医薬品はクリニックなどの医療機関で医師に処方してもらうべきと考えています。

花房 崇明 皮膚科医(医学博士)

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はなふさ たかあき / Takaaki Hanafusa

医学博士(大阪大学大学院)、日本皮膚科学会皮膚科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、日本抗加齢医学会専門医、難病指定医。2004年大阪大学医学部医学科卒業。2017年千里中央花ふさ皮ふ科開院。2019年医療法人佑諒会理事長就任。2021年より近畿大学医学部皮膚科非常勤講師兼任。2021年分院として江坂駅前花ふさ皮ふ科開院。2023年フェイシャルエステサロンhanafusa skincare lab+をプロデュース。

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