ティム・フェリス「自分の時間を守り抜く秘訣」 本当に大切なことに限られた時間を使うには

✎ 1〜 ✎ 20 ✎ 21 ✎ 22 ✎ 23
拡大
縮小

ブラッド・フェルドをはじめ、多くの投資家たちが言うには、こちらで30分、あちらで45分、というように時間を切り貼りしているようでは、偉大な創造を成し遂げることはできない。

まとまった時間を確保しよう

誰にも邪魔されないまとまった時間――少なくとも3~5時間――は点と点を結びつける場所として確保する必要がある。それも、1週間に1度では足りない。

このシステムをきちんと作動させるためには、複数日にわたって十分な遊びの時間も必要だ。正にCPU集約的な統合である。

僕の場合、1週間に3~4日は、朝から少なくとも午後1時までは、「何かを創る」モードに入るようにしている。

巨神のツール 俺の生存戦略 健康編
『巨神のツール 俺の生存戦略 健康編』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

僕が受動的でいるかぎり、このモードに浸ることは不可能だ。

メールで送られてくるこんなメッセージがある。

「僕たちはもう手一杯です。2万5000ドルであなたに是非ともこの仕事を引き受けていただきたいのです。締め切りは明日。何とかなりませんか?」。

これこそ、創造力を吸い取る元凶だ。

書くこと、何かを生み出すこと、それから大きなプロジェクトに取りかかること、それらすべてが恋しい。それらに「イエス」と言うことは、モグラたたきのように、次々現れるその他のゲームに対して、「ノー」を言うことなんだ。

ティム・フェリス 起業家、作家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Tim Ferriss

米国の起業家、エンジェル投資家、作家、ポッドキャスター、ライフスタイル研究の第一人者。ファスト・カンパニー誌の「世界で最も革新的な人物」、フォーチュン誌の「40歳以下の影響力ある40人」、CNN の「テクノロジー分野における地球有数のエンジェル投資家の一人」などに選出される。

これまでに刊行した5冊の本はいずれもニューヨークタイムズベストセラーやウォール・ストリート・ジャーナルベストセラーリストで1位となり、『The 4-Hour Workweek』(邦訳『「週4時間」だけ働く。』)は35カ国で翻訳されている。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT