今からでもできる!暑すぎる夏の「住まい」の工夫 夏のリスクを考慮した家選びも重要になっている

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

カーテンつながりだと、窓の外に「グリーンカーテン」を設けることも効果がある。緑が日差しを緩和するとともに、葉っぱの内部の水分が蒸散することで、室内に伝わる暑さを緩和する効果が期待できる。

本格的な施工をした「グリーンカーテン」の事例(筆者撮影)

インターネットショッピングやホームセンターなどでは、プランターや土、種などがセットになった商品が販売されており、気軽に手に入れることができる。これらも住宅の種類を選ばずトライできるものである。昔からある、よしずやすだれも同様で、これらもあわせて活用するといいだろう。

話を窓の断熱性強化に戻すと、国は今年3月から補助金事業「住宅省エネ2023キャンペーン」を開始している。総額約3000億円に上るもので、「こどもエコすまい支援事業」「先進的窓リノベ事業」「給湯省エネ事業」からなる。

このうち「先進的窓リノベ事業」は、ストック住宅の窓断熱改修を対象に1000億円の予算を計上。省エネ性の高い断熱窓(主に内窓)に改修する費用について、1戸当たり5万円から最大200万円まで補助するものだ。

内窓とは既存のサッシの内側にもう1つサッシを取り付けることで、ペアガラスのような効果を期待できるものだ。なお、窓リノベ事業は8月15日午前0時時点で、全補助金のうち申請額が戸建て住宅で54%、集合住宅で56%に達している。

内窓の事例(筆者撮影)

夏の住まいにおける暑さ対策は、地球温暖化の影響により、ますます重要性が高まる。上記のような制度の利用も含め、窓の断熱性効強化を行うことを考えてみるといいだろう。

新築住宅の省エネ性を高める

以上は、既存住宅を含めたすべての住宅に関する夏の暑さ対策だが、以下では少し新築住宅について触れておきたい。前述したように温暖化の進行を受け、住まいにおける夏の対策の重要性は省エネ・節電だけでなく、防災面でもより重要な留意すべきポイントになりつつある。

そこで、現在、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)など、高気密・高断熱で再生可能エネルギーを活用する省エネ住宅の普及が進みつある。また、2025年4月からはすべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務化されることになっている。

新築住宅ではペアガラスサッシがほぼ標準になるなど、築年数が経過した既存住宅に比べ高い省エネ・断熱性能を期待できるが、夏の暑さ対策としてはさまざまな対策、さらには分譲住宅を購入する際の選択もあるのでいくつか紹介しておきたい。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事