「エウレカ」が米企業にバイアウトしたワケ

米巨大メディアは何を手に入れたかったのか

塩野:大企業やVCから出資を受けようとは思わなかったのでしょうか。

赤坂:大きな勝負をしたいと思った時、何度か迷ったこともありました。しかし先ほど言ったように、意思決定のスピードが何より重要だと思っていたので、最後まで断り続けてきました。

ちなみに、pairsの台湾進出は、僕と西川が立ち話をしていた3分で決めて、10分後にはすぐに現場が動き始めました(笑)。

塩野:なるほど、ポリシーをブラさずに、それ以外は柔軟に変化に対応してきたわけですね。今、日本のスタートアップには政府の方針もあってVCから多額の資金流入がある状況ですが、こうした状況をどう思われますか。

赤坂:今まで、資金調達不要説を説いてきましたが、資金調達ができる環境が整ってきているのはスタートアップにとって、非常に良いことだと思っています。これはポリシーの問題であって、上手くVCを仲間にして、一緒にゴールを達成する人もいます。自分にあった形を選べばいいと思います。

一つ問題があるとすれば、VCの資金が余っていても、バリエーションに見合った成功ができる起業家の数が足りていないことだと思います。

今、EXITを経験したシリアルアントレプレナーが増えています。シリアルアントレプレナーは、過去の経験をもとに、より大きなビジネスを作ろうと考えています。こうして大きなビジネスを行う起業家が増えれば、そういう起業家のもとに多額のお金が集まり、FacebookやTwitterのような、世界で戦えるサービスが日本からも生まれてくると思います。
メルカリが本当に良い例だと思います。

中には調達資金で遊んでしまう人もいるが・・・

塩野:起業家がもっと増えて欲しい一方で、起業家のなかには、出資してもらったお金で遊んでしまっている人たちもいます。そんな人達をどう思いますか。

赤坂:もし、本当に出資されたお金で遊んでいるんだとしたら、ダメですよね(笑)。

でも、そういう人に出資したのも、出資した側に見る目がなかっただけの話なので、お互い様なのかな、と思います。

あと、これは確実に言えるのですが、踏ん張りどきに遊んでしまう経営者は成功してないです。そういう経営者が遊んでいる間に、成功している経営者は粛々と仕事をしているはずなので。

人間というのは、本来怠け者なので、遊ばないで仕事をし続ける意志が強いこと、それも競合優位の1つだと最近は思います。

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