「部下が伸びない人」にありがちな残念な考え方 ビジネスで成功している人はどんな人なのか?
できるのにできないと自分で思ってしまっているメンバーに、「リミッターを外す」という処置を施します。
具体的には、はじめは走者をバイクで引っ張るように先輩がサポートして、本人の能力以上の結果を出して、成功を目撃させます。
この成功体験を間近で見るという行為が、自分もできるかもとマインドチェンジを促し、リミッターを外す第一歩となります。
次に早い段階で、先輩はサポートの手を徐々に離していきます。そうすることで、本人だけの成功体験をつくらせるのです。もちろん、失敗をフォローする体制は整えてあげましょう。
成功体験を繰り返すことで、ビジネススキルがある程度身についたら、最後にその成功体験をさらに後輩のメンバー(新入社員など)に教える役割をもたせます。
「教える」となると、経験を体系化したり、言語化したりして、より深く理解する必要があるからです。
この「①成功体験を見る」→「②成功体験をつくる」→「③成功体験を教える」の育成ループで組織としても成長し、より強くなっていきます。
大切なのは「失敗させない」ことではない
ビジネスで成功している人はどんな人かと聞かれたら、「チャンスの時に全速力で駆け抜けた人」と私は答えます。
この「ここぞという機会で全力が出せる人、出せない人」の差は、「全力で走って、全力で転んだ経験があるかないか」です。
つまり「失敗を経験しているか」「限界の能力で挑んだことがあるか」の差ではないかと私は考えています。
失敗させないようにするあまり、仕事を任せていないリーダーやマネジャーも多く見受けられます。
しかし、先回りして失敗をさせないことは、「転んだこともないけど、全速力で走ったこともない」という人を生み出します。
そのような人は、手堅くても、チャンスでホームランが打てなくなってしまいます。
「失敗しても大丈夫と思える環境を用意する」ということが、マネジメントの最大の責務です。
失敗しても大丈夫という安心感を持たせて、全力を出し切れる環境をビジネスでも用意しましょう。
叱られないか、責任を取らされないか、という不安や心配がないチームは生産性も上がります。
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