子どもの元気が出ない原因は親のこんな言動? 否定的な気持ちや感情は伝わってしまうもの

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膝を抱えて泣く女の子とそれを見る大人
不登校をして家ですごしても、なかなか元気にならない子ども。そこにはこんな原因があるのかもしれません(写真:ノンタン/PIXTA)
「不登校して以来、家ですごしているのになかなか元気にならない」。そんな悩みを抱える親御さんはすくなくありません。半年、1年と時間が経っても、子どもが元気にならないのはなぜか。原因の1つとして、親の言動が子どもの元気を奪っているかもしれません。その具体例を挙げながら、親にできることについて考えます。

子どもが不登校をしたとき、安心できるわが家ですこしずつエネルギーをためていくことが、子どもがふたたび動き出すうえで欠かせません。他方で、半年、1年と時間が経っているのに「子どものようすが以前とかわらない」という不安を親の方からよく聞きます。

家ですごしているのに、子どもが元気にならない理由は何か。不登校経験者と専門家の語りから考えます。

中2で不登校 転校がきっかけ

中学2年生のとき、転校を機に、不登校になったAさん。グループ意識が強かったクラスで孤立し、部外者のようにまわりから扱われるいじめを受けました。しかし、Aさんはそのつらさを両親に打ち明けることができませんでした。

当記事は不登校新聞の提供記事です

「人に迷惑をかけるな」とつねに言われて育ったAさんにとって、厳格な両親に学校でのつらさを話すことができなかったのです。その後、心身の限界を迎え、しばらく学校を休んで家に居たAさんですが、父親から「世間体があるから学校へ行け」と言われるなど、両親は休むことを認めてくれませんでした。その結果、Aさんは爆発します。

「私は学校へ行きたくない。私と世間のどちらが大事なのか」と、両親の前で泣きながら訴えたのです。その日からAさんの両親は何も言わずに学校を休ませるようになり、学校へ戻すために家庭訪問に来た担任にも毅然とした態度で「子どもが行きたくないと言うので行かせません」と伝えた対応は、Aさんの大きな支えになりました。

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