マツダがEVで「フロントランナーにならない」真意 新社長が語る電動化戦略と中国での巻き返し策
EVシフトでは「意思を持ったフォロワー」
ーーグローバルで進むEVシフトにどう対応しますか。
バッテリーEVへのシフトについては、フロントランナーにはならないと考えている。バッテリーEVへのシフトというのは、取引先を含めてサプライチェーンを大きく作り替えていくことだ。サプライヤーと一緒にこの波を越えていくには、一定の時間軸の中で取り組んでいきたい。
したがって2030年までは、バッテリーEVについては「意思を持ったフォロワー」という位置づけで、真摯に新しい技術を学び、蓄積して、私たち自身の技術開発もしながら、電動化へのシフトを進めていく。
電動化の進展は、地域ごとにかなり差がある。中国は間違いなく電動化一直線だ。なので現地の合弁パートナーである長安汽車と一緒になって、2025年頃からバッテリーEVを出していく。
ヨーロッパもある程度は電動化が進むだろう。ただアメリカは全般的には電動化が進むが、州によってまったく進展速度が違うだろう。ちょっとややこしいなという感触を持っている。大統領選もあるので、進展の仕方が不透明だ。


















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