「大学では化学を専攻していましたが、家庭の事情があって中退。それからはパチンコ屋のアルバイトと派遣会社を行ったり来たりしていました。パチンコは趣味でもあるし、飲食店などよりも時給が高くて楽な職場です」
派遣先で化学実験や分析の実務を担うことが多くなり、それを生かして今は正社員として勤務。年収は500万円に達している。
「そろそろ転職する予定ですが、専門技術があるので私一人ならば食いっぱぐれることはないと思っています」
ネットゲームのオフ会などを通じての出会いは少なくなく、コロナ禍の直前までの5年間は5歳年上の男性と付き合っていた。しかし、自分が正社員として働き始めてからは、一緒にいても面白くないと感じることが多くなったと亜紀さんは明かす。
YouTube番組は「暇つぶしにずっと流していた」
「いつまでも実家暮らしだし、食事に行く店も安いチェーン店ばかり。お酒も楽しめない人だったので一緒にいるのが苦痛になってしまいました」
別れてからは恋人がいない期間が続く。浩司さんが出演しているYouTube番組は趣味のパチプロに関する情報も多いので、「暇つぶしにずっと流していた」という。浩司さんの上司にあたる「社長」の存在は20年ほど前から知っていた。だからこそ、恋人募集に応じてみる気になったのだろう。
浩司さんの話も聞きたい。一見すると穏やかで控えめな男性だが、話し始めると地声が大きくてものおじをせず、こだわりも強めな人物だと気づく。そのギャップのようなものは学生時代にはあまり良い方向に現れなかった。
「その頃から結婚願望はめっちゃありました。家庭を作ることが幸せだと思い続けていたからです。恋人がほしかったので手当たり次第に告白して、20人ぐらい連続でフラれました」
自虐ネタとは言え、「手当たり次第」と公言してしまうところが良くない。自分を真っすぐに見てくれていないことは相手にも伝わってしまうからだ。
高校を卒業してからはアルバイトをしながら小劇団で役者をしつつ、テレビ番組の脚本家を目指していた浩司さん。演劇関係で恋人ができたこともあったが、ここでもやや卑屈な気持ちが出てしまう。
「劇団にいるような女性はプライドが高くて自分優先なんです。利があるほうに動くので、フリーターの自分よりも公務員とかのほうにいってしまいます。すべての恋人を寝取られました」
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