トヨタ新型アル/ヴェル､先代モデルと徹底比較 より高級路線に進化した人気ミニバンの変化点

また、駐車時や渋滞時の運転をサポートする高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」も搭載する。主な追加機能は、まず、「アドバンスト ドライブ（渋滞時支援）」。高速道路や自動車専用道路を運転中の渋滞時（0km/h～約40km/h）に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動し、ハンドル操作や認知、判断をアシストする機能だ。いわゆるハンズオフ運転も可能とする。

アドバンストパークのリモート操作イメージ（写真：トヨタ自動車）

さらにスイッチを押すだけで、ハンドルやアクセル、ブレーキなどの操作をほぼ自動で行い駐車を支援する、いわゆるパーキングアシスト機能もアップデートされた。最新の「アドバンスト パーク」を採用し、並列駐車においては従来のバック駐車に加え、前向き駐車やバック出庫、前向き出庫も可能となった。また、専用アプリ「Remote Park」をインストールしたスマートフォンを使って、車外から駐車・出庫を遠隔操作できるリモート機能も追加。いずれも、新型の「ノア」「ヴォクシー」など、トヨタの最新モデルに搭載している機能を、アルファードやヴェルファイアへも採用している。とくに狭い駐車スペースも多い都市部在住者などで、駐車の入出庫を苦手とするユーザーにとって、大柄な車体を持つこれらモデルへの搭載は、かなりうれしいニュースだろう。

ほかにも、新型では、運転に必要な情報を、運転席前面のフロントウインドウにあるシールドガラスへ投影する「ヘッドアップディスプレイ」を追加。また、先進安全機能以外でも、スマートフォンと連携し、地図や音楽、SNSなどのアプリを使えるディスプレイオーディオも、先代の9インチから14インチタイプ（コネクティッドナビ対応）に変更。運転中のナビ画面などをより見やすくするなどで、安全性や利便性の向上を図っている。

気になる新型アルファードの値段は？

新型アルファードのスタイリング（写真：トヨタ自動車）

新型の価格（税込）は、アルファードが540万円～872万円。先代モデルの価格（税込）359万7000円～775万2000円と比べると、全体的に価格帯は上がっている。こうした傾向は、先代モデルの2.5Lガソリン車などにあった、比較的安いグレードがなくなったことも影響しているのだろう。