トヨタ新型アル/ヴェル、先代モデルと徹底比較 より高級路線に進化した人気ミニバンの変化点

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室内の装備比較

インテリア全景
新型アルファード(Executive Lounge)のインテリア全景(写真:トヨタ自動車)

室内などに新しい装備を採用していることも新型の注目点だ。「おもてなし」をテーマに開発し、高級ミニバンらしさをより追求した数々の工夫やアイテムが注入されている。

スーパーロングオーバーヘッドコンソール
スーパーロングオーバーヘッドコンソール(写真:トヨタ自動車)

まず、後席の天井には、中央部に「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」を採用する。これは、従来、天井の左右など各所に点在していた照明や各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などを、中央部のコンソールに集約したものだ。これにより、反対側の窓を開閉したり、照明を調節したりといった各スイッチ類の操作を、後席のどこにいてもやりやすくなっているという。また、天井まわりをすっきりと見せる効果もあり、よりシンプルで、さらに高級な室内イメージを実現している。

ちなみに先代モデルでは、「ツインムーンルーフ」というサンルーフをオプション設定していた。天井中央部にあるシェードを電動スライドさせるとルーフガラスが現れ、天気がいい日などには太陽光が室内を照らし、開放感などを味わえる装備だ。新型では、スーパーロングオーバーヘッドコンソールに合わせ、2列目の右席と左席それぞれの天井に独立したムーンルーフを設定(グレードにより標準装備またはオプション)。左右独立したシェードは電動で、スイッチひとつでオート開閉が可能だ。また、音声認識操作にも対応するほか、前席から一括操作をすることもできる。

2列目シートの快適性がさらに向上

さらに、スライドドアの窓やリアのクオーターガラスには、「後席用パワーサイドサンシェード」も新装備した。これは、下降タイプのサンシェードで、電動で好みの位置に停止させることが可能だ。例えば、サイドウインドウの上1/3程度までシェードを降ろし、太陽の光を遮光。シェードが降りていない下側2/3ほどのウインドウから、外の景色を眺める際などに便利な機能だ。なお、先代モデルにも、後席用サンシェードは設定されていたが、新型はオート開閉が可能となり、より利便性を向上している。

先代モデルのエグゼクティブパワーシート
先代アルファードのエグゼクティブパワーシート(写真:トヨタ自動車)
新型ヴェルファイアのエグゼクティブパワーシート
新型ヴェルファイアのエグゼクティブパワーシート(写真:トヨタ自動車)

 

2列目シートでは、最上級グレードのExecutive Loungeに装備されているエグゼクティブラウンジシートが持つ機能のひとつ、電動で動くパワーオットマンとアームレストにヒーターが装備された。先代モデルでは、ヒーターの装備は座面と背もたれのみだったから、こちらもアップグレードされたといえる。

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