「デスクが汚い人」は仕事ができるか、できないか 「仕事ができる人」に共通する8つの習慣

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まわりの能力を引き出す

どんな仕事も誰かと協力し合うことが求められるなか、うまくいく人は「相手の視点」で考える習慣があります。相手を理解することは、共同して仕事をするために欠かせないスキルです。

たとえば、上司が部下の「得意/好み」を知ることは、部下のモチベーションを引き出す手がかりとなるでしょう。そのためには「聞く」スキルが重要になります。あなたが「話す」ことは、自分が持っている知識を話しているはずです。

しかし「聞く」ことは、あなたの知識の範囲内のことではありません。「聞く」とは、相手の状況や心情に思いをめぐらせ、話を引き出す作業です。あらかじめ自分が用意した質問を順番に聞いたところで、相手の話を「聞いた」ことにはなりません。プロジェクトを実行する、意見を出す――このような場面で共感を得るためにも、相手の視点に立った言動が大切になってくるはずです。

余計なものが視野に入らない仕事環境

デスクがきれい

デスクは作業スペースであり、集中する場所でもあります。デスクや引き出しが散らかっていると、余計なものが視界に入り気が散って仕事に集中できなくなります。

仕事ができる人になる思考習慣
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過去の書類など今の仕事に関係ないものが目に入ると、仕事以外の雑念や情報に遮られてどうしても考えがまとまらなくなるものです。しかし机がきれいに片付いていれば余計なことに惑わされることなく思考がすっきりし、作業効率のアップになります。

またデスクが整理整頓されていないと、毎回必要なものを見つけるのに時間がかかり作業効率が悪くなります。しかし常に机周りを整理整頓しておけば、どこに何があるのかがすぐに分かり、急ぎの作業にもすぐに対応できます。デスクがきれいなのは、無駄な時間を減らし業務を迅速にこなすためでもあるのです。

「仕事ができる人」「成長し続ける人」の思考習慣を紹介してきました。今日から意識できること、真似できそうなことを少しずつ取り入れていくことで行動や意識が変化していくことに気づくはずです。すると成果や周りからの評価にも表れてくるので自信にもなります。できることから始めて、それを続けていきましょう。

吉井 雅之 シンプルタスク代表取締役

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よしい まさし / Masashi Yoshii

No.1習慣形成コンサルタント。コンサルタントとして企業50社以上の増収増益を実現。習慣形成と脳科学による能力開発でビジネスマンだけではなく、スポーツチーム指導や受験生の能力アップなども行っている。

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