正規で働く女性の「生涯未婚率」男女逆転の衝撃 女性は年収が上がるほど未婚率が高まる

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グラフのとおり、職業の内容によって、男女の正規雇用生涯未婚率は変わりますが、男性の場合は未婚率にバラツキがあるのに対して、女性の場合はどの職業も未婚率は高く、20%以上がほとんどを占めます。正規雇用の女性の未婚率は全体的に高いわけです。

その中でも、とくに、女性の管理的職業、専門的・技術的職業、事務職、販売職、保安職、建設・採掘職に関しては男性よりも高くなっています。

男女差分が最も大きいのは管理的職業で、男性9%に対し女性は27%もあります。販売職も男性13%に対し、女性は28%もありますが、女性の中で最も生涯未婚率の高い正規職は事務職で29%です。しかも、この事務職は45~54歳の生涯未婚対象の未婚人口でも21万人を超えて最も未婚の絶対数が多くなっています。

ちなみに、職業区分中分類まで細分化してみていくと、女性の未婚率が最も高いのは「著述家、記者、編集者」などで45%、続いて高いのは「美術家、デザイナー、写真家、映像撮影者」などで42%にもなります。いずれも手に職を持つ系統で、それなりに収入も高く、多忙な職業ともいえるでしょう。

逆にいえば、キャリアを優先しようとする場合、結婚や出産を後回しにしたり、仕事にやりがいを見いだして結果的に結婚時期を過ぎてしまったという女性もいることでしょう。

離婚独身率の高い業種は?

未婚率だけではなく、一度結婚しても独身となる場合もあります。いわゆる「婚歴ありの独身者」です。要因は、離婚や配偶者との死別などですが、45~54歳の時点では、配偶者との死別者数は多くはないので、大部分が離婚者と考えていいいでしょう。それら「婚歴ありの45~54歳での独身率」を男女で比較すると、とても興味深い結果となりました。

未婚率以上に、女性の独身率のほうがすべての職業において男性を圧倒的に上回ります。男性の離婚独身率がおおむね10%以下であるのに対し、女性は15~40%にも及びます。

最も離婚独身率が高いのは「輸送・機会運転業」で38%。具体的には、トラックやバス、タクシーの運転手などに当たります。次に高いのは「サービス業」で27%。具体的には、飲食業や宿泊業、介護職のほか、美容師や調理人なども含みます。

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