「ゲーム依存の子」無理にやめさせることの大弊害 「ゲームは悪」と決めつけず親子で向き合うには
親がゲームの中身を理解し、ルールを決めるには、子どもとの対話が必須だという。子どもが遊んでいるのがどんなゲームか知るのは、ルール作りの上でも欠かせない。「親だから」と子どもにポジショントークをしたのでは、「大人は分かってくれない」と、ますます子どもは心を閉ざしてしまうだろう。
「ゲームは悪」と決めつけず、上手な付き合い方を
「ルールそのものよりも、話しあう過程が大事です。子どもがルール作りに参加し、ルールの必要性やそれを守ることの大切さを意識することで、『親から押さえつけられている』という不満はかなり軽減されるでしょう。そしてゴールは、子どもが自分の力でゲームの使用をコントロールすることです。むしろ親は、ルールは破られて当たり前くらいの心構えでいるのがよいでしょう。
ゲームは面白く、ハマりやすいように作られています。そのプレイ時間を減らすのなら、その時間を埋める、楽しいことが必要です。目指すのは、『ゲームの楽しさは知っているけれど、現実世界の楽しさも知っている』こと。
『ゲームの時間を減らす』というマインドセットではなく、家族旅行や習い事、スポーツ、友達と遊ぶ、恋愛などの『楽しいことの選択肢を増やす』ように誘導していくのもいいでしょう。中学で部活にハマって、ゲームの時間が減ったケースもあります」
ゲームが学びになることも大いにある。より効率よくレベルアップするために計算したり、ロジカルに考えることは計算力や思考力を育てるだろう。『桃太郎電鉄』は地理を学べるし、『はじめてゲームプログラミング 』は、名前の通りプログラミングが学べるゲームだ。
ゲームを買うときに、子どもに「いかにこのゲームが教育的か」をプレゼンしてもらっても面白いだろう。「ゲームは悪」と決めつけず、上手な付き合い方を探してほしい。