ただ、4K、60fpsが本当に必要かというと、そうではない。テレビで再生するといった用途であれば、フルHDでも十分なパターンは多い。この場合は無理に4Kで撮影せず、フルHDまで解像度を落としたほうが、途中で録画が止まる心配を減らせる。
ゲームアプリでも、フレームレートを落とせば、発熱を抑えられることがある。GPUをフル回転させなくても済むからだ。特に夏場は、こうした工夫で熱を抑えるようにしたい。
熱くなったら本体を冷やしてしまえばいいのでは……と思うかもしれない。実際、iPhoneが熱で使えなくなっても、しばらく放置すれば、放熱が進み、再び使えるようになる。
iPhoneは防水仕様のため、冷たい水をかけたり、氷を置いたり、冷蔵庫、冷凍庫に入れたりして、一気に温度を下げればすぐに使えるようになるかもしれないと考えても不思議ではない。ただ、そのような急激な冷やし方は厳禁だ。
水や冷蔵庫、クーラーでの急速冷却はNG
あまりに急激に冷却してしまうと、本体内部の水分が液化し、結露の原因になる。本体の表面温度と気温差が大きいと、これが起こりやすい。
防水といっても、外からの水が入り込まないようにしているだけ。内部で発生した水は、防ぎようがない。基板が結露してしまうと、本体が動かなくなるし、カメラが結露すれば撮影に支障が生じる。
最近の保証サービスは水没までカバーしているため、修理や交換はできることが多いが、アップルの限定保障の対象からは外れてしまう。修理のためのコストが上がってしまうこともあるため、急激な冷却は避けたほうがいい。一方で、熱で使えない状態から、できるだけ早く回復することは可能。例えば、風を当てるのがその方法の1つだ。
扇風機やうちわを使って常温のまま風を当てれば、徐々に熱を下げていくことができる。クーラーの冷たい風を当てるようなことをしなければ、故障させずに本体を冷やすことが可能だ。
最近では、バッテリーで駆動するポータブル扇風機も販売されているため、外出先でiPhoneを冷やしたいときには、こうした製品を使うといいだろう。自分も涼むことができるため、一石二鳥のアイテムだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら