タワマンで横行する「マナー違反」の驚きの実態 「商業登記」は一般的にNGなマンションが多い
豪華なエントランスでペットアレルギー発症
都内のタワマンに住む前田賢太さん(仮名、42歳)は、住民のマナー違反に困っているという。
前田さんは、外資系投資銀行に勤務する年収3000万円プレーヤーだ。職場へのアクセスもいい都心の一等地に立つタワマンを購入した。さすが億ションを優に超える高級マンションだけに、「スポーツジム」「プール」「ゲストルーム」など共用施設も豪華である。
前田さんはとくにエントランスに設置されている豪華なソファセットが気に入り、頻繁に利用している。
ところがある日、ソファでいつものようにテレワークをしていると、くしゃみが止まらず鼻水も出てきた。最近多忙だったこともあり、風邪かと思いその日は早めに部屋に引き上げた。
翌日には体調も良くなり、またソファで作業をしていると、くしゃみと今度は目のかゆみまで出てきた。目にゴミでも入ったのかと思い鏡を見たら、目が真っ赤であった。
そのまた翌日、ソファに行くと同じ症状が出た。これはさすがにおかしい。すぐに使用をやめ、コンシェルジュに掃除をお願いした。最近暑くなってきたのでソファにダニでも発生しているのだろうか……。
そんなある日、前田さんは、いつも座っているソファセットで衝撃的な光景を見てしまう。数匹の小型犬を座らせて、飼い主たちがトリミングしていたのだ。
原因はこれか……!と納得してしまった。前田さんは重症ではないもののペットアレルギーである。
マンションルールの雛形とされる標準管理規約では、
第18条 対象物件の使用については、別に使用細則を定めるものとする。
犬、猫等のペットの飼育に関しては、それを認める、認めない等の規定は規約で定めるべき事項である。基本的な事項を規約で定め、手続き等の細部の規定を使用細則等に委ねることは可能である。
と記載されている。
つまり、飼育の可否は管理規約で定め、詳細なルールは細則で定めることになる。そして「ペット飼育細則」では、次のようなことが決められていることが多い。
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