ラーメン店主に転身した元Jリーガーの快活人生 盛田剛平が歩む異例のセカンドキャリア

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凝縮されたスープのうまみが脳を刺激する。コシのある麺との相性もばっちり。濃厚なスープと細かく刻んだ紫ネギ、カイワレダイコンの薬味が絶妙なハーモニーを織りなし、ラーメンの存在感を引き立てる。

「うまい!」

このラーメンをあえてサッカーに例えるなら、濃厚スープが堅固なDFラインを構成し、コシのある麺が全体をゲームメーク。紫ネギら曲(くせ)者たちがサイドから細かく切り崩しにかかり、中央で構えるチャーシューはストライカーか。レアとあぶりの2種類。まさにタイプの異なる「2トップ」が満足感というゴールを決めてくれる。

この自慢のラーメンについて説明を願うと、「鶏と豚と魚介を数種類使っているから、そのうまみが重なり合っています。うまみ同士が重なって相乗効果でおいしい味になるんです。自分の中でもっとおいしものにするために、その配合を変えたりしていますね」と教えてくれた。

現役時代の愛称は「ラーメン師範」

では、ここから本題のセカンドキャリアの話題へ入ろう。そもそもなぜラーメン店だったのか? 厨房の盛田さんに聞いた。

現役時代、ファンの間では「ラーメン師範」と呼ばれていたほどのラーメン好き。試合や旅行で全国に出掛けると、その先々で食べ歩いたほど。ラーメン愛は年々高まり、現役最終シーズンには100軒クリアしたという。

2017年にザスパクサツ群馬で現役引退したが、その時の公式メッセージでも「ラーメン師範としては現役続行」とコメントした。それから5年の時を経て、ついに自らの店を構えるに至った。

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