そこで最後に社会全般に対し、私から言っておきたいのは「あまりいい親を求めないこと」「親に完璧を求めないこと」です。子どもが「親に尽くしすぎる、いい子」である必要がないように、親もまた「100パーセント、子どもに尽くす親」である必要はないのです。
本コラムの前回でも述べたように、特に核家族化が進んだ社会では、「親」というものに対する期待が過剰になりがちです。しかし親とて人間であり、人間は誰一人として完璧ではありません。
たった1つ、子育て中のママに伝えたいこと
そして何より世のお母さんたちに、同じことを伝えたいと思います。「私は母親なのだから」と完璧を目指さなくていい。もちろん子どもに暴力を振るうなどは論外ですが、自分の子育てに自信を持てず、不安なあまり子どもに過度に気を使い、おもねるのは、かえって子どものためになりません。「立派すぎる母親」など目指さず、ちょっとくらい不良なところがあってもいいし、時には感情的になって声を荒らげてしまうことがあってもいい。
ただし「反省」は大切です。反省すれば次の言動が変わります。子どもに対する自らの言動を省み、次の言動にフィードバックする。それができるようになれば、自分の子育てに合格点をあげていいでしょう。
(構成:福島結実子)
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