これは年金を受け取る人が68.1%と一気に増えるからだろうと思います。現在、年金受給開始年齢は65歳に引き上げられる途中で、その移行措置として、ちょうど今年は64歳の男性が特別支給の老齢厚生年金を受取ることから、64歳にこうした分岐点があるようです。
私は今年、特別支給の老齢厚生年金を受け取ることになりますが、65歳からの年金は繰り下げてまだ受け取らないつもりです。その代わりに仕事はこれからも続けていこうと思っています。
500万円を超える年収と、意外と高い
60代の平均世帯年収は552.9万円と思った以上に高いという印象を持ちました。もちろん最多年収帯は201万〜400万円(全体の26.6%)で、平均より低くなっています。高額年収の人に平均値が引っ張り上げられているようです。それでも中央値が400万円を少し上回るところなので、60代の都市生活者の年収は十分に高いといえるでしょう。
ちなみに、60代でも現役で会社勤めをしている人は、世帯年収の平均値が769万円でかなり稼いでいます。一方で、公的年金を受け取っている人は相対的に年収が低くなっていますが、それでも487万円弱です。
世帯年収ですから、年金を受け取りながら夫婦でアルバイトなどの収入がそれぞれに100万円程度あれば、400万円を超えることは十分に考えられますから、不思議ではないのかもしれません。
一方で、世帯の年間生活費平均は358.3万円です。特徴としては、その分布が201〜400万円層に集中していることです。42.7%がその層に入っていますから、収入と比べると平均像が収斂している感じです。セグメントごとに平均値を計算しても、現役会社員だけ100万円ほど多いものの、あとはこのレンジにほとんど入っています。
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