東大生語る「東大合格する子」の凄い"言い換え力" 難しい言葉を理解するには語彙力が必要だ
もっと詳しく言えば、この荘園の説明に使われている言葉が理解できているかどうかによって理解度は変わってくるでしょう。
例えば「財力」ってどういう意味?「開墾」ってどういうこと?というのがわかっていない人にとって、この文はよく理解できない文字の羅列になってしまいます。
「財力っていうのは、経済的な力のことを指しているな」「開墾っていうのは、まだ未開の土地を耕して、農地として利用できるようにすることだよな」と言い換えられる状態になって初めて、この荘園の説明をしっかり解釈できていると言えるわけです。
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さらに言えば、逆に「説明」自体を、自分なりに解釈し、ほかの言葉で言い換えられるかどうかも、理解度を変えていくことでしょう。
例えば「自分たちの土地」という言葉を見て、もし「私有地」と言い換えられたなら、おそらく荘園のイメージはかなりはっきり理解できると思います。
もっと言えば、「大きな寺院・神社、または貴族が、今で言う地主になっていたってことだね」なんて自分で言葉にできるのであれば、「荘園について記述しなさい」という問題が出ても楽々と答えられることでしょう。
説明で使われている言葉がわからず、なんとなくでしか理解できていない学生。
説明で使われている言葉を、しっかりと自分の言葉で言い換えられている学生。
どちらのほうが、成績が上がるのかは一目瞭然と言えるでしょう。
同じ授業を受けて、同じ教科書を同じ時間読んでいたとしても、語彙力があるかないかで吸収できる知識は大きく異なります。
黒板の内容をそのままノートに書き写さない
さて、このように「言い換え」というのはとても重要な行為です。
例えば東大生は、黒板に書いてある内容をそのままノートに書き写すということはしないことが多いです。自分なりにその黒板に書いてある言葉を言い換えて書いていることがほとんどなのです。
「~という国が誕生した」と黒板に書いてあるのを、「〜国 誕生」と言い換えてみたり、「〜という国が崩壊した」と黒板に書いてあるのを、「〜国 滅亡」と言い換えてみたり。
とにかく先生の言った通り・書いた通りに書くのではなく、自分なりに解釈して、同じような内容を違う言葉で出力してノートにアウトプットしているのです。
こうすることで、自分の頭の中で内容を噛み砕いて理解しているというわけですね。
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