世界3位・韓国ヒョンデ、日本再参入1年の手応え ガソリン車なし、オンライン販売に絞った狙い

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――自動車のような高級商材をオンラインで購入することに不安を感じる消費者は多いように感じます。どう浸透させていきますか。

オンライン販売を経験した方とそうでない方の認識のギャップが大きい。700人のお客様の中には、試乗を一切せずにオンラインだけで購入された方も何名かいた。一方で「試乗はどうするのか?」などといった不安もある。とりわけEVは、ガソリン車と違ってなじみがないので実物を見ないでオンラインで買うのは勇気が必要だ。

そこで、試乗については全国6カ所の「体験拠点」を設置した。こうした拠点では試乗だけではなく、EVに触れて「体験」できることを重視しており、お客様からも良い感想をいただいている。

日本でEVとFCVに絞った理由

――日本での展開はEVとFCVのみとし、ガソリン車を販売していません。

日本は現状、ガソリン車の販売が好調だ。そんな市場に遅れて参入して「何ができるか」を考えたときに「環境や社会への寄与」を強みとすることを決めた。

趙源祥(チョ・ウォンサン)/現代自動車グループでドイツ、アメリカ、中国で駐在を経験。2018年から本社のグローバルマーケティング室長などを歴任。2022年11月よりヒョンデ・モビリティ・ジャパン社長(撮影:ヒダキトモコ)

――とはいえ、日本は他の主要国よりもEVの普及が遅れています。

足元の数字では、EVシフトがまだ遅いかもしれない。が、われわれの車を購入してくれたお客様の様子を見ていると、どこかで爆発的に普及する時点が来ると思っている。ただ、充電インフラの不足や、補助金制度の安定性などがハードルになっている。さらにEVが中古車になったときの管理や残価などにも不安がある。

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