今回、中心部のピアッツァ・グランデは、マセラティの電動化に向けてのショールームとなり、そこには上海で発表されたばかりの「グレカーレ フォルゴーレ」やフォーミュラEマシンなどが並んだ。
となりの“9月20日広場”では、それと対比する形でマセラティ最後(と思われる)V8ハイパフォーマンスガソリンエンジンを搭載した「ギブリ」「クアトロポルテ」「レヴァンテ」の特別モデルが並ぶなど、まさに街中が素敵なショールームとなっていた。
また、モーターバレーフェストの一環として、いくつもの人気イベントが周辺で同時開催される。
「カヴァリーノ・クラシック・モデナ」と称すクラシックフェラーリのイベント(コンクールデレガンスとツーリング)は、ミシュラン3つ星シェフ、マッシモ・ボットゥーラのヴィラ(レストラン、ホテル)をベースに開催され、世界各国からマニアが集まった。
おなじみのローカル・コンクールデレガンス、「コンコルソ・デレガンツァ・トロフェオ・サルバローラ・テルメ」も、近郊のリゾートスパをベースとして開催。こちらも大いに盛り上がりを見せた。
いずれの一団も、パレードランのコースとしてモデナ市街の中心部にあるエミリア街道やピアッツァ・グランデなどを通過するため、街道にはファンが溢れる。ローマ広場では各車両が整列しての展示も行われ、一般ギャラリーの満足度も高い。
こういったスーパーカーやクラシックカーのパレードだけでなく、イタリア各地からオーナーズクラブも集結し、街中が大きな賑わいとなる。
日本とモデナの文化交流を企画
さて、例年筆者もこのイベントに参加しており、コンクールデレガンスの審査員を務めたり、それぞれの催しの取材をしたりしているのだが、今年はちょっと違ったミッションがあった。
それは、モデナ市とこれまでも何回か開催した日本とモデナの文化交流企画が、このモーターバレーフェストの公式プログラムとなったからだ。
モーターバレーフェストに公式参加できるのは、基本的に当地をベースとする企業・団体だけだが、筆者を含む日本側の想いに賛同が得られ、例外を受け入れてくれたのだ。これはモデナ愛を公言する筆者にとっての、何よりのプレゼントであった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら