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イタリアで「スーパーカー消しゴム」無謀な挑戦 「モーターバレーフェスト」で日伊の架け橋に

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  • 越湖 信一 PRコンサルタント、EKKO PROJECT代表
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自動車文化が根付いたここモデナですら、若者のクルマ離れは問題となっている。そこで筆者たちが行っている「日本の古きスーパーカーブーム再評価プロジェクト」を、スーパーカーの本場であるモデナに“逆輸入”しようと考えたのだ。

JSSA(日本文具スポーツ協会)で制作するスーパーカー消しゴム(筆者撮影)

1970年代後半に爆発的に広まったスーパーカーブームは日本独特の現象であり、これが日本に自動車エンスージアストを多く生み出す原動力となった。だから、子ども時代にクルマの美しさや素晴らしさに触れておくことは重要だ。

そんな中で、簡単にクルマのデザインを知ったりスペックを研究したりするスーパーカーブームの立役者であった“スーパーカー消しゴム”こそ、自動車愛復活のための救世主ではないだろうかと考えた。

そうして設立したのが、スーパーカー消しゴム普及のための団体、JSSA(日本文具スポーツ協会)だ。各メーカーとライセンス契約を結ぶと同時に、消しゴム飛ばしに特化した「ブースターペン」を開発して、スーパーカー愛をアピールしている。

12気筒エンジンとトランスミッションを模したブースターペン(筆者撮影)

スーパーカー消しゴム相撲:La sfida delle gomma-supercar

今回は日本より5名のスタッフが訪伊し、現地の協力スタッフとともに、世界遺産のドゥオーモに面すピアッツァ・グランデに、スーパーカー消しゴムのスタンドを設けた。

そして、これまで開催した「スーパーカー消しゴム落とし大会」をワールドワイドで受けられるように進化させた「スーパーカー消しゴム相撲:La sfida delle gomma-supercar」を行った。

世界遺産ドゥオーモとギルランディーナの塔を背景に(筆者撮影)

もちろん、スーパーカー消しゴムという存在など、イタリアでは誰も知らない。だから、このイタリア語のネーミングひとつとっても、現地のジャーナリストと話し合い、ようやく決まったものである。これは、日本のニッチなサブカルチャー的なコンテンツをイタリアで盛り上げようという、“無謀な試み”なのだ。

「相撲」とネーミングしたのは、イタリアでも知られている日本文化への関心を意識したもの。ゲームのフィールドも、これまでの「教室の机」から「正方形の畳」へと変更した。この変更により、小さなスペースでも実施することができるようになったし、ギャラリーたちも近づいて見学することができるようになった。

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【インストラクションビデオも製作して準備は万端】

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