今期5作も!「刑事ドラマ」はなぜ飽きられないのか 第1号から「相棒」「教場」まで歴史を紐解いて解説
刑事ドラマは、医療ドラマと並んで連続ドラマの定番中の定番だ。今期(2023年春~夏)も福山雅治主演『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBSテレビ系)や木村拓哉主演『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)など、併せて5本もの新作刑事ドラマが放送されている。なぜ刑事ドラマはこれほど栄え続けるのか? 歴史をさかのぼりつつ、その理由を探ってみたい。(文中敬称略)
刑事ドラマは意外に自由で多彩
どの世代にも、記憶に残る刑事ドラマがあるのではないだろうか。古くは『七人の刑事』や『特別機動捜査隊』。そして『太陽にほえろ!』『Gメン’75』、さらには『あぶない刑事』『はぐれ刑事純情派』『踊る大捜査線』『相棒』など、主だったところだけでも数え挙げればきりがない。
刑事ドラマの骨格自体はきわめてシンプルだ。なにか事件が起こり、刑事たちが捜査の末に犯人を逮捕する。その事件解決にあたって刑事たちが披露する華麗なアクションや鋭い推理がクライマックスで、そこに私たちが感じる爽快感や鮮やかさが刑事ドラマの醍醐味であることは間違いない。
一方で、刑事ドラマは意外に多種多様でもある。今期放送の5本にも、そのことははっきり見て取れる。
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