子どもの習い事は、「やめ時」が肝心! 空手、習字、サッカー…と増える一方

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

会場の方:うちも同じく、この春から年長に上がる息子がいるのですが、保育園に私が送っていくとき、すっごく時間がかかるんです。園に着いてからも、なかなか靴を脱がないし、お支度がなかなか終わらなくて。

でもこれを主人に言うと、「僕が連れて行くときは、そんなこと一度もないよ」とか言われるんです。母親に対してと、父親に対してと、子どもの態度にすごく差があって、わたしは損をしているような気持ちになるんですけれど。

(会場笑)

わたしの接し方がいけないんでしょうか? このまま放置していいのか迷っているんですが、いかがでしょうか?

「子育てに奥行きがある」のはよいこと

 

おおた:今、隣でAYUMIさんも「そうなの、そうなの!」って、すごくうなずいていらっしゃったので、こういうことがあるご家庭は多いのでしょうね。

お母さんとしてはすごく大変ですよね。「損している気分になる」というのは、もっともだと思います。

でも、母親と父親で子どもとの関係に違いがあるのは、「子育てに奥行きがある」ということだから、僕はいいことだと思うんです。

夫婦がまったく同じ価値観だと、子どもは「それが世界で唯一の正解」と思ってしまいます。そうではなく、いろんなことで夫婦の意見が食い違うことによって、「あ、これは僕はパパの考えに近いな」とか、「ここに関してはママのほうだ」というふうに考えられ、そういった体験を通して、子どもの個性というものができてくるはずなので。

そういう意味で、息子さんがお父さんとお母さんに対してそれぞれ違う接し方をするのも、「多様な対応ができる」という意味で、よいことではないでしょうか。

アンテナがすごくしっかりしていて、発信力もある息子さんなんだと思います。そのまま見守っていかれればいいのではないかと思いますよ。

 

(2015年3月21日開催、集英社「LEE暮らしのデザインカレッジ 子育てセミナー『子どものやる気の伸ばし方』」をもとに構成しました) 

 

大塚 玲子 ノンフィクションライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事