子どもの習い事は、「やめ時」が肝心! 空手、習字、サッカー…と増える一方
おおた:もしなかなか興味をもたないときは、どうやってやる気を引き出すか?ということでお答えすると、よく言われるのは、たとえばひらがな表を目立つところに貼るとか、文字に関心を持ちやすい環境を用意してあげる、ということです。
これは釣り竿にたくさん針をぶら下げておくようなもので、かかるかどうかはわかりませんけれど、少なくとも関心を持つ可能性は上がるのかな、と思います。
ただ、男の子ってあまのじゃくなので、こっちが「カタカナ覚えてほしいなー」と思って、わざとカタカナの教材をポンと置いておいたりしても、大概の場合、親の下心を見抜くんですよね。
(会場笑)
成果を求めてやり過ぎない
そして「やってやるもんか!」と意地になって、逆効果になったりして。
会場の方:はい、あります(笑)。
おおた:だからそこは、純粋にお父さんやお母さんが好きなもので、子どもにもちょっと読めそうなものを置いておくとか、その程度でいいかなと思うんですけれど。「こうしたら、こうなる」というような成果を求めて何かをやると、少なくともうちの場合は、あまりうまくいかなかったですね。
よく「テレビの横に百科事典や辞書を置いておくと、そのうち子どもが自分から調べるようになる」なんて言いますけれど、うちの息子は全然調べませんでした(笑)。娘は調べるようになったので、子どもによって違うんですね。
だから「せっかくこれだけ環境を整えたのに、なんでこの子は反応しないの!」などとは思わず、「あ、これがこの子のペースなのね」というふうに認めて、安心感をもたせてあげてもらえたら、と思います。
七夕の短冊など、逆文字で書くかもしれませんけれど、「わ! よく書けたね~」というふうに、成功体験を演出してあげる。騙しだましでいいので、「成功体験」というふうに思わせてしまうんです。
そんなふうにできると、失敗を恐れない、挑戦意欲が高い子になってくれると思います。
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