子化が進み大学の募集停止が相次ぐなか、政府は理系強化の方針を打ち出す。ターニングポイントを迎える中、大学側はどう対応すのか、そして実力を発揮する「本当に強い大学」はどこか? 「週刊東洋経済」では臨時増刊『本当に強い大学2023』を発売(アマゾンでの購入はこちらから)。今の大学がわかる受験生・親世代必読の1冊だ。その誌面から「大学の再編・統合」に関する記事をお届けする。
東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し、1つの大学に──。
2022年8月、指定国立大学法人同士が統合に向けた協議を開始したニュースは世間に衝撃を与えた。統合後の名称は東京科学大学。国立大学法人法の改正が順調に進めば、2024年度中に統合される。
統合のきっかけは、世界の有力大学に伍する教育研究活動が求められる指定国立大学法人としての危機感だ。医科歯科大の田中雄二郎学長が「社会に貢献するには医学歯学だけでは限界があり、工学部との連携が必要」と東工大の益一哉学長に連携を持ちかけた。すると益学長から「統合くらい思い切ったことをしないと、世の中を変えられない」と提案があり、統合へと舵を切ったという。
目指す姿は「医工連携」だけではない
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