少子化が深刻化する一方、政府は理系の強化を打ち出す。日本の大学の現状と今後を追った。
4月上旬の日本武道館は連日、都内大学の入学式会場となる。4月12日は東京大学の入学式だった。「マスク着用は個人の判断に委ねる」とはいえ、まだマスク姿の新入生が多い。ただ、4年ぶりに家族の出席が認められ、「いつもの入学式」の雰囲気が戻ってきた。
多くの大学では、屋外で食事をする姿や、サークル勧誘でにぎわう様子が復活してきた。東日本の大学で教壇に立つ講師は、「この4月からは対面が基本で、オンライン授業は例外扱いになった。一方で、体調不良時の特例措置が見直されたため、学生に注意を促している」と語る。入学当初からコロナ禍の中で過ごした学生にとって、「いつもの大学」への順応には少し時間がかかるかもしれない。
経営の深刻さは増す一方
大学が日常を取り戻す一方、経営面の深刻さは増している。
女子大の募集停止相次ぐ──。

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