特定分野に強みがあったり、評価が上昇中であったりする中堅大学を、全国300塾の塾長・職員からの聞き取りを基に公開。主な中堅大学113大学の勢力図をエリア別に作成。首都圏の勢力図を解説する。
お薦めの中堅大学とその特徴が知りたいです。偏差値ではまったくわからなくて──。
これは、筆者がこれまで全国の学習塾・予備校を約3000件取材していちばん多かった質問だ。
実は、受験の最前線にいる塾関係者にさえ、あまり知られていない、謎めいた存在が中堅大学なのである。
まず、その代表格となる大学群とはどこだろうか。
一般的には、首都圏の日東駒専(日本大、東洋大、駒澤大、専修大)、大東亜帝国(大東文化大、東海大、亜細亜大、帝京大、国士舘大)。関西地区(勢力図はこちら)の産近甲龍(京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大)、摂神追桃(摂南大、神戸学院大、追手門学院大、桃山学院大)、の4つの大学群を指す。これらの大学は偏差値が40後半から60前後である(医学部を除く)。
113大学の勢力図をエリア別に作成
一方、これら4つの大学群以外の地域に目を向けると、4つの中堅大学群と同等か、それ以上の評価の中堅大学が多数存在していることがわかる。
そこで今回、全国300の学習塾塾長、職員からの約2年にわたる聞き取り(中堅大学の具体的な大学名とその理由、イメージ、特徴、看板学部、就職状況など合計15項目の質問)を基に、主な中堅大学113大学の勢力図をエリア別に作成した。
調査の結果わかったのは、評価の高い中堅大学の多くは、主に特定の学部(看板学部)のパワーの強さが大きく影響していたことだ。そこに近年は共学化やキャンパス移転などの要因が加わり、さらに評価を上げる大学が多かった。
首都圏は、日東駒専、大東亜帝国といわれる2つの大学群が核となっている(次ページ図を参照)。
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