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寄付金収入が多い私立大学ランキングTOP200 トップは慶應、2位早大、3位は創価大と永守学園

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寄付金収入が多い大学の特徴とは?

寄付金収入がトップの慶應義塾。2021年度は89億円を計上した (撮影:尾形文繁)

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私立大学の収入の柱は、学生が支払う入学金や授業料、施設設備費といった学費(学生生徒等納付金)である。しかし、学費だけに依存していては学校運営は成り立たない。安定して得られる公的な補助金もあるが、各大学は研究受託などの事業収入や資産運用収入といった外部資金を獲得することで、教育や研究の充実化を図っている。なかでも、重要な外部資金が寄付金収入だ。

各大学は、質の高い教育や研究を実現するために、卒業生や在学生の保護者、大学関係者、企業などから寄付金を募っている。近年ではコロナで困窮する学生の支援などを目的に緊急で寄付を募る大学もあった。

寄付金は大学にとって重要な収入源

では、各大学が集める寄付金はどのくらいの額になっているのか。東洋経済では、各大学法人の財務状況をまとめた「私立大学財政データ」を作成している。その2021年度(2022年3月期)のデータを使って、作成したのがこの「寄付金収入が多い私立大学法人ランキング」だ。

寄付金の実績は、大学のホームページなどで開示されていることが多いが、今回は横並びで比較ができる財務諸表から、その金額を調べた。財務諸表の中で、寄付金の金額は、事業活動収支計算書と資金収支計算書に記載されている。事業活動収支計算書の場合、「教育目的」の寄付金と「施設整備」のための寄付金にわかれ、施設整備の寄付金は特別収入の部に入るので、公開データだけでは金額を読み取れない大学も少なくない。

そこで今回は資金収支計算書に記載されている「寄付金収入」をランキングに使った。

資金収支計算書は文字どおり、資金の収支を把握するもの。基本的にキャッシュの収支となり、主に現金で得られた寄付金の額ということになる。一方で、書籍の寄贈や施設の提供など、「現物寄付」は算入されていない。事業活動収支計算書には現物寄付が算入されているため、大学によって金額には大きな差があることをあらかじめご承知いただきたい。

参考までに、前期(2020年度決算)の寄付金収入と、大学の規模を見るために、2021年度の総資産の額を表示した。経年との比較、学校規模に対する寄付金の額の両面から、数字を見てもらいたい。なお、数字は学校法人単位の数字で、複数の大学や高校を傘下に収めている法人は、その分も含まれている。

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