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大学SDGsの取り組みは「守り」重視の意識が必要だ 課題解決より広報活動の一環と考えていないか

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大学SDGsは「守り」重視で。

ミニチュアの地球の周りに並ぶ色とりどりのブロック
(写真:manbo-photo / PIXTA)

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少子化が進み大学の募集停止が相次ぐなか、政府は理系強化の方針を打ち出す。ターニングポイントを迎える中、大学側はどう対応すのか、そして実力を発揮する「本当に強い大学」はどこか? 「週刊東洋経済」では臨時増刊『本当に強い大学2023』を発売(アマゾンでの購入はこちらから)。今の大学がわかる受験生・親世代必読の1冊だ。その誌面から抜粋した記事をお届けする。

企業以上にSDGsに熱心に取り組む大学

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2015年にSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、17の目標と169のターゲットが示された。社会課題解決に向けた動きが世界レベルで進んでいる。

当時、すでにESG(環境・社会・企業統治)が言われていた大手企業は自らと社会・自然の持続可能性(サステナビリティ)を目指し、SDGsを最終的な目標と捉えるようになった。最初は自社が各目標に対応できているかを確認するだけの企業が多かったが、徐々に本格的な解決を目指すようになった。

企業と同じ、あるいはそれ以上にSDGsに熱心に取り組んでいるのが大学だ。教育や研究力向上を目的とする大学は、企業と立ち位置が異なり同列にはできない。しかし、大学のSDGsの取り組みは企業に比べると偏っているように見える。

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